家づくりを調べすぎて、ちょっとマニアックになってきた方へ。

NEW 2026年9月14日 ブログ

家づくりについて調べ始めると、最初は

「冬暖かい家がいい」
「光熱費を抑えたい」

くらいだったはずなのに、いつの間にか、

UA値、C値、断熱等級、付加断熱、熱橋、壁内結露、耐震等級……

こんな言葉まで調べるようになっていませんか?

今回のブログは、そんなちょっとマニアックになってきた方に向けたお話です。

そして最後に、実際の建物でそれを確認できる、少しマニアックな構造見学会についてもご紹介します。


「UA値が小さい=いい家」だけで、本当にいいのでしょうか?

もちろん、UA値は住宅の断熱性能を比較するうえで、とても大切な数字です。

岩手のような寒冷地で快適に暮らすなら、私たちも断熱性能は非常に重要だと考えています。

今回、実際に構造をご覧いただく建物も、

UA値0.28以下。

かなり高い断熱性能を目指した住宅です。

ただ、サトコンホームが考えてほしいのは、

「UA値がいくつだったか」で住宅性能の話を終わらせていいのか?

ということです。

なぜなら家は、完成した瞬間だけ暖かければいいものではないからです。


その性能、30年後も続いていますか?

住宅は一度建てたら、

10年、20年、30年。

場合によっては50年以上使い続けます。

だから私たちが大切にしたいのは、

「建てたときの性能」ではなく、「その性能をできるだけ長く維持すること」。

です。

例えば同じUA値0.28という住宅が2棟あったとしても、

使っている断熱材も違えば、

断熱材の施工方法も違います。

壁の構成も違います。

湿気への考え方も違います。

外壁の支え方も違います。

つまり、

計算結果が同じだからといって、壁の中まで同じではありません。

ここが高性能住宅のおもしろいところでもあり、難しいところでもあります。


高断熱化=断熱材を厚くする?

寒冷地で高い断熱性能を求めていくと、よく登場するのが、

「付加断熱(ダブル断熱)」

です。

柱と柱の間に断熱材を入れる充填断熱に加えて、建物の外側にも断熱材を施工する方法です。

断熱性能をさらに高めたり、柱などから熱が逃げる「熱橋」を抑えたりできる、とても有効な方法です。

サトコンホームも、

「付加断熱はダメ」

と考えているわけではありません。

むしろ大切なのは、ここからです。


断熱材の「その外側」まで考えたことがありますか?

ここから少しマニアックです。

建物の外側に断熱材を追加すると、そのさらに外側には、

下地、通気層、胴縁、外壁材

などがあります。

断熱材が厚くなれば、それらを建物側へ固定するための留め付け方法も変わってきます。

そして外壁には当然、自分自身の重さがあります。

さらに、

風。

雨。

雪。

夏と冬の温度差。

住宅は、さまざまな力を受けながら何十年も建ち続けます。

だから高性能化を考えるとき、

「断熱材を何mm入れたか」

だけではなく、

「その壁全体をどう成立させているのか」

まで見てみると、住宅会社による考え方の違いが見えてきます。


10年後は?30年後は?

大きな地震を経験したあとまで考えたら?

住宅は、完成した日の状態のまま時間が止まるわけではありません。

外壁の自重。

風圧。

積雪。

温度変化。

湿気。

そして、ときには大きな地震。

だから、

「今、この性能が出ています」

だけではなく、

「長期間、その状態をどう維持するのか」

という視点も持ってほしいと思っています。

例えば、

断熱材の外側にあるものを、どう躯体へ固定しているのか。

断熱材が厚くなったとき、固定方法はどう変わるのか。

通気層はきちんと確保されるのか。

窓まわりはどう納めるのか。

水や湿気をどう逃がすのか。

こういう話は、完成見学会ではほとんど見えません。

でも、

家の耐久性を考えるなら、実はとても大切な部分です。


そして怖いのが、「見えない水」。

高性能住宅について調べている方なら、

「壁内結露」

という言葉を聞いたことがあると思います。

岩手の冬は、室内と外気の温度差が非常に大きくなります。

そのため断熱だけではなく、

湿気を壁の中へ入れない。
入った水分をどう考えるか。
通気をどう確保するか。

という設計・施工も重要です。

どれだけUA値が良くても、壁の中で長期間問題が起きてしまっては意味がありません。

だからサトコンホームでは、

断熱性能と耐久性を別々に考えない。

これを大切にしています。


では、今回の家はどうしているのか。

ここで今回の構造見学会の建物です。

実はこの住宅、

2階建てですが、壁の付加断熱をしていません。

それでも、

UA値0.28以下。

「え?」

と思いませんか?

高断熱化するために外側へ断熱材を追加するのではなく、

付加断熱なしで、どうやってこの性能を実現しているのか。

その答えのひとつが、サトコンホームが長年採用しているFP工法です。


「何mm入っている?」の前に、「何を入れている?」

FPパネルには、硬質ウレタンフォーム断熱材が使われています。

断熱材は、種類によって熱を伝えやすさが違います。

つまり、

100mmと200mmを、厚さだけで比較することはできません。

何の断熱材なのか。

どんな性能なのか。

どう施工されているのか。

そして、

その状態を長期間維持できるのか。

ここまで考える必要があります。

FPパネルは、工場で硬質ウレタン断熱材と木枠を一体化したパネルとして製造されます。

さらに私たちが大切にしているポイントのひとつが、

壁内無結露50年保証。

です。

私たちがFP工法を採用している理由は、

単純に「UA値を良くしたいから」だけではありません。

長く住む家だから、性能も長く続いてほしい。

その考え方が大きな理由です。


断熱だけ見ても、家の性能は分かりません。

そして今回の構造見学会で、もうひとつ見てほしいのが、

耐震です。

高断熱住宅について調べていると、どうしても断熱材やUA値に目が行きます。

でも実際の家は、

断熱 × 気密 × 結露対策 × 耐震

すべてが組み合わさってできています。

柱。

梁。

金物。

FPパネル。

窓まわり。

断熱材。

気密処理。

外壁の下地。

完成すると、ほぼすべて見えなくなります。

だから構造見学会では、

「耐震等級○です」

「UA値○○です」

という数字だけではなく、

その数字をつくっている“現物”

を見てほしいと思っています。


「性能オタク」になってから来てもらっても大丈夫です。

むしろ今回の構造見学会は、

少し調べてから来ていただいた方が、おもしろいかもしれません。

「UA値って何?」

からでももちろん大丈夫です。

でも、

「断熱等級6ってどうやってつくるの?」

「付加断熱って本当に必要?」

「グラスウールとウレタンって何が違う?」

「壁内結露ってどう防ぐの?」

「断熱材って劣化しないの?」

「耐震と断熱ってどう両立するの?」

そんな疑問が増えてきた方なら、

ぜひ、その疑問をそのまま持ってきてください。

営業トークだけではなく、

実際の柱、梁、断熱材、パネル、金物、壁の納まりを見ながらお話しします。


「どうやって?」と思った方へ。

今回のブログで一番伝えたいのは、

付加断熱が良い、悪いという話ではありません。

UA値だけで住宅を判断するのでもありません。

家づくりには、いろいろな正解があります。

だからこそ、

「なぜ、この会社はこの工法を選んでいるんだろう?」

というところまで見てほしい。

そして、

その答えに自分たちが納得できる会社を選んでほしい。

私たちはそう考えています。

今回ご覧いただくのは、

付加断熱なしの2階建てで、UA値0.28以下。

それだけ聞くと、

「どうやって?」

と思うかもしれません。

その「どうやって?」を説明するには、完成してからでは遅いのです。

壁を閉じてしまう前の今だから見られるものがあります。

家づくりを調べすぎて、ちょっとマニアックになってきた方。

大歓迎です。

ぜひ一度、サトコンホームの「壁の中」を見に来てください。

性能は、数字だけではなく、その数字をどうつくり、どう長く守るか。

そこまで一緒に考えてみませんか。

【構造見学会はコチラ】